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Billboard JAPAN SONGSランキングがかなり面白い

こんにちは。ヒロシDEATHです。

ちょっと時間が経ってしまったけど、2023年9月14日よりBillboard JAPANで新しいランキングが始まってる。

それは「Global Japan Songs Excl. Japan」というグローバルチャート。
対象は日本のアーティストのみ。
ビルボードの「Global 200」チャートデータから日本の市場を外し、日本の楽曲を抽出したランキング。

もちろんGlobal 200ランランキングを眺めて、
「xxは今週何位に入ったのんー」と悦に入ってチャートを眺められればいいけど、世界の200位というのもなかなかハードルが高い。

関係者の努力や、例え偶然世界で見つけられ、小さなバズが起こったしても、その影響で少しずつ聴かれ始めた曲が、いきなりGlobal 200に出てくることはまずない。
昨今、YOASOBIのアイドルが日本国以外のランキングをも賑やかしているけど、今の段階では、日本市場以外で受け入れられている日本の音楽のランキングを作ることには、とても大きな価値があると思う。

残念なことに日本の音楽市場の成長が鈍化している中、世界音楽市場は成長を続けていること。
特に東南アジアをはじめとしたアジア地域の成長が著しいこと。

このチャートが認知されることによって、日本市場で売ることだけを考えず、アジアや世界を狙いつつ活動していくアーティストやチームが増えるかも。
例え日本では評価が低かったとしても、それとは違う評価を受けられるかもしれない。
日本の音楽市場は、「邦楽」にとってはレッドオーシャンでしかないけど、他国であればまだまだブルーオーシャンの可能性もある。
アジアをルーツに持つ人が世界中に大勢いて、その方々の一定数が、日本的な音楽を待ち侘びている可能性も高い。
なのでそれらに挑戦する価値は、大いにあると思う。

ただし、世界で受け入れられるのに、今までそれほど真剣に考えなくてもよかったデジタル戦略が必要になる。
それらのディストリビュータ的人材もより必要になるし、そのノウハウもコストも足枷になる可能性もある。ただ挑戦するメリットの方が遥かに高いとも感じる。

2023/9/14のランキングを見て気になったところを、個人的に3点挙げてみる。

YOASOBIの圧倒的強さ
総合チャート(今現在は、韓国、シンガポール、インド、インド、フランス)での1位は当然かもだけど、インド6位以外は全てトップ3。
たぶん、この曲がここまで広く受け入れられているのを的確に解説できる人はほぼいないと思う。音楽業界の方々から最近よく聞く、「まさかここまで受けいられるとは想像できていなかった」というやつ。
アニメ「推しの子」の影響というわけだけではないし、TikTok受けしたからというシンプルな答えにまとめることもできない。
これから日本の音楽を真剣に売ろうとしている人は、YOASOBIやアイドルをしっかりとベンチマークする必要があると感じる。

インドのチャート
たった2週間分のチャートだけ見て色々語ることはできないけど、他国と比べて少し色が違う気がしてる。
それは、ざっくりいうと非K-POP音楽が多くランクインしているということ。
古き良き?、じっくりと聴く音楽が多いということ。
もしかしたら、このインド市場は、従来のJ-POPを受け入れてくれる土壌があるかもしれないという仮説を立てたい。
近い将来、人口が世界一になると言われているインドマーケット、個人的に最も注目していきたいチャートだと思ってる。(ということで、一日も早く初インドに行かなければと焦り中。)

韓国市場におけるXGの苦戦
今や、次世代アーティストの期待の星に押し上げられてるXG。
個人的にも大好きで、一応ファンクラブにも入っているので、ALPHAZでもあります。

チャートを確認してみると、シンガポールでは複数曲がチャートインしているものの、韓国ではトップ20にも入っていない。
(これは公言していけないので濁すけど)チャート全体をチラッとだけ確認させていただいた内容だと、100位前後のランキングだということらしい。多分。
K-POPフォーマットで作られた、日本のAVEXとの共同チームということなのに、セールスが冴えないという理由を今後分析していきたい。
もしかして、他国に比べてピークが早かったということ?
K-POP好きとカニバってしまったということ?
何にしても、9/27発売の新譜の動向に注目してみたい。

ちなみにこのチャートを見れるのは、無料では20位まで。
全てのデータを見るには、高額な法人契約を結ばないとダメだけど、2023年12月からは個人が月300円で契約できるサービスにて100位まで見れるとのこと。
サービスが開始したら、即課金してその状況をウォッチしたいと思う。

いずれ、日本の音楽がGlobal 200に、当たり前のようにランクインするようになったら、今チャートは不要になるかも。個人的には、一日も早くそんな状況になって欲しいけど。

このチャートで気づいたことを、今後このブログでも書いていきます。


 

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