Movie

映画バービーの、日本における興行不振について思うこと

こんにちは、ヒロシDEATHです。

今日は映画について。
映画「バービー」は公開初日に一人で見て、数日後奥さんと二人で見た。
このパターン結構多いんです。

絶対に見ると決めた映画は、基本初日に見るようにしてます。
初日を逃すと、SNSに出されるレビューに左右されたりするから。(優柔不断マン)
ネタバレあり、良かった悪かったという感想に心が揺れる時がある。
映画批評サイトのFilmarksでの点数が悪かったりしたら、見る気が失せる時がある。
その結果見なかったこともある。(まじ最悪)

後に、その評価がイマイチ正しいものじゃない(自分が見るべきものの判断として採用してはダメだった)とわかって後悔したことも何度か。
そのため、公開初日とかできるだけ早いタイミングで見るようにしてる。

そして、良いと思った映画は二度以上見たくなる。
さらに良い映画は人に勧めたくもなる。よって奥さんを誘って見に行ったりもする。
映画バービーもそれに該当したので、二人で見に行った。

薄々わかっていたけど、これはフェミニズムの映画。
それをとても良いセンスで描かれている。
バービー人形は買ったことも遊んだこともないのでわからないけど、バービーランドという世界観をうまく描かれていると思うし、有名アーティストによる音楽も最高だった。
(個人的には、FIFTY FIFTYが流れたらもっと上がってたと思った。残念)
大好きなゴズリングも大活躍だし、個人的な評価では、今年見た映画の中でもかなり上位に上げられると思う。
アメリカを始めとした世界での興行は最高らしい。

とポジティブなことをつらつら書いてきたが、日本は興行はそれに合わず大滑りらしい。
韓国での興行も冴えないらしいが、日本よりはマシらしい。

なんでなんだろ?

すぐ思いつくのは、公開直前に起きたバーベンハイマー問題。(わからない人はググってみてください。)
映画のキャンペーンとして行ったファンアートが原爆を揶揄して(その意図はなかったと信じてるが)炎上して、後に謝罪したものの流石にイメージダウンは避けられなかったと思う。(特に年配の人はこれで避けてしまった人が少なくはなかったと思う。)
実際映画鑑賞後SNSでレビューを上げたら、数名から攻撃されたりもした。

映画がロングヒットする現象を起こすのは、SNS等による口コミ効果が昨今大きくなっていると感じる。
最近だと「スラムダンク」とか、数年前だと「ボヘミアンラプソティ」や「花束みたいな恋をした」なんかも。
実際見た後に、その楽しさをその興奮を、また特定シーンの解釈をSNSで発信して、映画鑑賞体験が続くというルーティンになっている人も多いと思う。(私もその一人)
ポジティブなコメントをたくさん見たら、人はそれは気になるもの。
それに影響されて、映画を見に行こうとする人が増えるのは当たり前。

ではバービーについてはどうかというと、他の話題作に比べ、(X上の)ポスト数は決して多くなかったと記憶してる。
通常、その興奮や楽しさをSNSで発信するケースが多いのに、ポスト内容も決してポジティブなものばかりではなかった。

「男がいらない世界を望んでる映画なのか?」
ある特定のセリフを引用して、「結局は男性社会を描いた映画じゃないか」
などと、映画鑑賞欲を掻き立てられるものでは決してなかったと感じた。

私は映画がただ単純に楽しかったし、(しつこいけど)ゴズリングは最高だったけど、
最も感じた価値として、
「フェミニズムをカジュアルに扱う」
というものがある。

私はフェミニズムに疎い男性代表のような存在だと自負しているけど、
奥さんと映画を見に行って、美味しいアジア料理を食べながらフェミニズムについて話し合った。別に深刻なトーンではなく、楽しくかつ真剣に。
結婚してから、このような話をしたのは本当に初めて。
楽しい映画だったからこそ、これができたと思ってる。
それだけでこの映画を見る価値があったと思ってる。

たまにワイドショーで流れる、胸を強調した萌えアニメが公共の場で見れることへの抗議問題。恥を忍んでいうと、フェミニズムというとそーいうものが一番最初に頭に浮かぶ。
だから、奥さんとは話さないし、知り合いとの話題にもあげない。SNSで触れることもしない。誰かから攻撃されるかもしれないという恐れをなんとなく抱いてしまう。

世界における日本の意識はー、とかいうつもりはないけど、日本においても
「フェミニズムをカジュアルに扱う」
ことはとても大事だと感じた。
いわばフェミニズムの民主化。

だからこの映画をみて自分の考えをまとめようとした。
映画公開後、きっとどこかでフェミニズム的議論が生まれ、自分の考えを示す機会が出てくるかもと思ったから。

でも今のところその機会はない。
盛り上がることもなく、日本での興行は低調に終わろうとしてる。

今言いたいのは、
まだ上映中なところはたくさんあるので、見てない方は今からでね見ることをお勧めします、
だろうか。


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ヒロシDEATH
entertainment journalist