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10-FEET韓国ライブから感じたポジティブな予感(ライブ直前)

ちょっと時間が空いてしまったけど、今年7月に韓国ソウルで行われた10-FEETのワンマンライブ(キャパ2200のKBSアリーナ)に日本から参加したので、その記録を残しておこうと思う。

韓国ライブへの期待とざわめき

まず、このライブが発表される前、映画スラムダンクの韓国でのイベントに10-FEETが参加したことを知っていた。(その状況はYouTubeのファンカムで鑑賞)
このイベントは、曲をやるにしても主題歌の「第ゼロ感」だけだろうし(実際は第ゼロ感2回+2曲というミニライブになっていた)そのために韓国まで駆けつける考えは全く思い浮かばなかった。
ただ、実際にYoutubeでのファンカムを見てみると、日本と違った黄色い声がたくさん上がっていたり、K-POPさながらメッセージボードを掲げている人もいることに気づいて、現場に行かなかったことを少し悔やんでた。現場の雰囲気や、韓国のファン層だったり、どんなふうに邦楽ロックが受け入れられたかという点にとても興味があったから。
そして韓国で見る初めてのライブに興味があった。
台湾やタイでは経験済みだけど、韓国でライブを見たことはない。K-POPのライブは何度か見に行ってるけど、いずれも日本国内でのもの。韓国の観客がどんなノリをするのかも含め興味津々だったかも。

そんな時に目にしたソウルでのワンマンライブの告知

位置付けとしては当時行っていたツアーの特別編のよう。
フルのワンマンライブが韓国で成立するのか、一体どのくらい動員をするのか、ライブを体験したいと同時にそれらを知りたかった。
先の映画館のイベントをみてモヤモヤしていたこともあり、韓国行きを即決めた。
日本から行く日本人向けツアーも組まれたけど、やや値段が高いのと、他の予定も入れたかったため(少し長めにステイしたかった)、自分でホテルと航空券を取ることにした。
その値段は10万円を大きく下回る。もはや欧米には行きづらいけど、複数LCCも飛び交い、相変わらずアジア特に韓国は国内旅行並みに行きやすい。

ただ一つ問題が。
果たしてライブチケットを無事確保できるのだろうか?

先にも言ったが、実は私はそれまで韓国でのライブに一度も参加したことなかった。
というより、韓国自体に行ったことがなかった。

その理由は自分でもわかんないけど、韓国より台湾、韓国より香港、韓国よりタイ、韓国より中国って感じでずっと避けてた(いや、避けていたというより、韓国行きより強い動機があった国が多かっただけ。元々韓国は大好き。)

当然韓国でのライブチケットを取ったことはない。
現地のチケット会社の仕組みすらわかんない。日本みたいに抽選だったりする?
行くことを決めたため、色々と調べまくって徐々にわかってきた。

今回のチケットは3社(私が取ったのはinterpark社)で取ることが可能になってた。
日本と違って、A社はほぼ左半分、B社は右半分、C社はスタンドの一部など割り振られていて、買う側もその情報を見ることができる。なかなか透明性が高い。
予約当日、多くの日本のチケット会社がやるような先行抽選予約などはなく、いきなり早い者勝ちの一般販売。(人気なK-POPライブはFCによる先行抽選があるようですが、)

いつものように発売時間にネットにへばりつく。日本ではスマホ限定が多いけど、普通にPCで取れる。
時間きっかりでサイトに繋ぐ。
ネットにつながるものの、アリーナ前方の番号は全部売れてて、後方ブロックしかない。仕方なく後方のを予約する。
まあいいかー、一応アリーナだし、キャパ万人越えの場所でもないし。普通にステージが見えることでしょ。

韓国のチケット制度は面白くて、ある期間ペナルティなしでキャンセルが可能になってる。まめにチケットサイトを見ていると、アリーナ前方の整理番号がチラチラ販売されている。その席を抑えては、自分のチケットをキャンセルする。それを何回も繰り返す。
その結果、整理番号はどんどん若くなっていく。

運と努力の甲斐もあり、アリーナ前方エリアが取れた。
面白くなってさらに続けると、アリーナ前方のエリアの48番というなかなか良い番号のそれが抑えられた。
不思議なことに数日経つと、アリーナの半分以上が売れ残っている。
チケット販売当日は8割以上売れ切れてたのに。
これは正確な情報ではないかもだけど、転売目的?で一応抑えた席を手放している人が多数いたからなのかも。
そしてその状態は変わらず、ライブ数日前までアリーナエリアの半分ぐらいのチケットはソールドしていなかった。うーん、やはりスラムダンク人気だけでは、韓国でのワンマンは厳しいのか?

ライブに参加すべきかの葛藤

ここで嘘つくのも良くないと思うので正直いうけど、ライブ数日前まで、本当に韓国に、このライブに行くか悩んでいた。

その理由は二つあって、先も説明した半分程度の席がソールドしていなかったから。
ソールドしていなくても関係ない、とは思ったけど、せっかく渡韓して盛り上がらないライブを見ることは心苦しい気持ちになるんじゃないかな、というよくない想像が生まれていた。
もう一つ、これも似ている理由かもだけど、スラムダンクブームで訪れるファンが中心(つまり第ゼロ感だけしか盛り上がらない)という想像も合わせてしてしまったから。
これらは後に、杞憂に終わることになったんだけど、数日前まで真剣に悩んでいた。(怒ってもいない悪いことを考える癖を早く治したい。)
国内のメジャーフェスでトリを務めるような10-FEETらしいライブが見れないんじゃないかなという不安が勝っていた。
最終的には、どんな光景であろうが、滅多にない邦楽バンドが海外でワンマンライブをやることを目撃したいという欲求が勝ったため渡韓を決めた。それはキャンセル期限に近い、3日前ぐらいだったと記憶している。

初めて触れた魅力的な国韓国

韓国という国自体も快適な環境であり、美しい景観、そして外国を訪れる際にありがちな不便さが少ないという点で到着して1時間もしないうちに多くの好感を持っていた。
ライブ前日は、大好きな韓国ドラマ「梨泰院クラス」の舞台になった梨泰院のランドマーク、ハミルトンホテルに宿泊。(ハミルトンホテルは設備が古いのであまりお勧めはできないかも、)
雨の中、ロケ地巡りしたりして韓国旅行を堪能していた。


ライブ会場に到着


そしていよいよライブの時間になる。
最寄駅から徒歩でアリーナに到着すると、若い世代のファンが多く見受けられる。
彼らの中には、スラダンのファッションを身にまとった人々がとても多かった。一部の人々はアニメオタクのようにも見えた。
日本と違って、ライブで暴れて楽しもうという雰囲気はほぼなく、安全な雰囲気が漂っていた。

日本の音楽文化のグローバル化への願い

邦楽バンドを受け入れてくれる雰囲気を強い感じられて、一気に不安が解消された。
こんなに待ってくれてるファンがいるんだ。ちょっと胸熱。
日本人ファンの少なさはちょっと気になった(邦楽ロックリスナーのグローバル化にも期待している)けど、海外でのファンの受け入れに対する不安は感じられなかった。
なんだ邦楽ロックも他国で通用するやん。
たった一つの体験だけど、今後邦楽ロックバンドのグローバル展開、特にアジアでのライブ開催が見えたきがした。
京都大作戦ソウル編なんかも面白いんじゃない?
日本のロックキッズと韓国ロックキッズがわちゃわちゃやり合ったら、めっちゃいい光景になるんじゃないかな。

一旦ここで。
ライブ編に続きます。



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ヒロシDEATH
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