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Billboard Global Insight chartから、日本の音楽の広がりを見つける

このブログでは、毎週発表されるBillboard Global Insightチャートをもとに、日本の音楽が他国でどう広がっているのかを追いかけてる。(毎週1回の記事)

ビルボードグローバルインサイトとは250カ国のデータをもとにしたチャートで、ストリーミングとダウンロードの指標だけで構成されてる。
そのデータを通じて、日本発の音楽が世界でどのようにして受け入れられていくか探っていくのがメインの目的。

特に注目してるのが、要因になりそうな9つのマーケティング施策。
それぞれの施策がチャートにどの程度貢献しているのか、またその有効性をデータ分析の視点で考えている。

もちろん、曲ごとに戦略は違うだろうし、地域や文化的な背景(いわゆる地政学)も絡んでくるから、単純じゃないとは思う。そこはこれからの罪かさなが必要な部分だと考える。

特に個人的に注目しているのは、現時点の最大の音楽メディアとも言えるミュージックフェスティバルが与える好影響。それをしっかりウォッチしていきたい。
ミュージックフェスでのパフォーマンスだけではなく、それがもたらすメディア露出やプレイリスト入り、その後のFAN CAMやSNS拡散などの影響をじっくり見ていきたいと思っている。
その重要な施策の一つであるFAM CAMについては、自らYouTubeチャンネルを運営し、マーケティング分析を実施している。

9つの施策とは

1. タイアップ

アニメや映画・ドラマとのタイアップは、日本音楽を世界に広げる有力な手段。こういう作品が海外で展開されると、日本の音楽も自然にリスナーとつながるきっかけになる。

2. メディア

ラジオやテレビ、広告みたいなメディア露出は、アーティストの認知度を上げるうえで重要。日本らしいプロモーションがチャートにどれだけ反映されるかも見どころ。

3. コラボ

海外アーティストや異業種とのコラボは、新しいリスナー層にリーチするチャンス。意外な組み合わせが新しい価値を生むことも。

4. フェス・ライブ

フェスやライブは、観客と直接触れ合える貴重な場。当該フェスに参加しているファンダム外への広がりや、その後のSNSや口コミを通じて広がる可能性が大きい。

5. FAN CAM

ライブの雰囲気をそのまま伝えるFAN CAMは、SNS全盛の時代ならではの拡散力を持つコンテンツ。現場の熱気が新しい興味を引き出す。

6. PV・MV

クオリティの高いミュージックビデオは、音楽の魅力を視覚的に伝える強力な手段。ストーリー性やビジュアルがリスナーを惹きつける。

7. UGC(ユーザー生成コンテンツ)

ファンが自発的に作るコンテンツは、音楽が広がるスピードと自然な人気を後押し。活発なファンダムはそのまま楽曲の広がりに直結する。

8. プレイリスト

ストリーミングサービスのプレイリスト入りは、再生回数や認知度を大きく左右する。リスナーのアクセスしやすさが強み。

9. インフルエンサー

国内外の影響力あるインフルエンサーが楽曲を取り上げることで、一気に注目が集まる。SNSの拡散力で新しいファン層を引き込む効果が期待できる。



これらが単体、もしくは複合してどうインパクトを与えていくか分析しまとめていきたい。

チャートの上位や注目曲、アーティストを確認していくと同時に、近い将来世界市場で受け入れられると確信している国内ボーイズグループの動向にも注目していきたい。

正直、現時点での世界市場に対する影響力はとても小さいが、1-2年後には複数アーティストがチャートインしていく仮説の検証も行っていきたい。

ブログの公開はチャート発表の毎週木曜日以降速やかに。

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ヒロシDEATH
entertainment journalist