Asian Pop Music

元SMAPの香取慎吾さんの凄さを体感して、アイドルへのリスペクトが高まったという経験

こんにちは、ヒロシDEATHです。

前職でリーダーをやっていたプロジェクトで、扱っていたプロダクトがテレビ局や雑誌で扱っていただき、その中でのエピソードになります。

元々私自身は、アイドルという存在にはあまり馴染みがないです。
ただそれは、決して嫌いな存在というわけでもなくて、でも好きでもないという感覚。

まー、アイドルと一言で言っても、国民的スターのSMAPや嵐や乃木坂とか、地下アイドル的な人も含めて、色々だけど。
ただ、多くはアイドル性を前面に出して、音楽はあくまでも飾り程度(これはあくまでも持論です!!)に思ってるから、進んで音楽を聴いたりすることもほとんどないです。

あと、私の中ではアイドルはかっこいいandかわいいという才能が大部分になってて、キャラクターや歌や演技の良さがそれに少し加わる程度の存在としか思っていなかった。

ただ、その認識がガラッと変わった経験があって、その経験から私自身のアイドルという存在への見方も大きく変わったと実感してる。

今回はその経験について書いていこうと思う。

もうかなり前の話にはなってしまうけど、その経験をさせてくれたのが元SMAPの香取慎吾さん。
仕事上の絡みで、と言っても私は業界人でもないので、それはすごくライトなものだったけど、私自身としては結構な衝撃だったりした。

私は本業で、あるプロジェクトの責任者になり、そのブロダクトの拡販やプロモーションを精力的にこなしてた。

自社の大型展示会に出し、メディアにも優先的に露出したところ、先進的だったのか取材が殺到。
それに対して、せっかくの機会だと思い全て対応。
そーしたらどんどん取材が増えていく状況に。
テレビからの引き合いも多く、WBS(テレ東)やTBSの開局特別番組、関西系テレビのバラエティにも引き合い受けたりしてた。

おかげで、松たか子さんや吉本のお笑いタレントさんとかと裏方として絡むことができたりした。こんな経験は今までしてこなかったので、とても貴重だったと思ったりしてる。

そんなある時会社に一本の電話が。

電話を出るとテレ朝からのものだった。
電話の内容は、是非ともアイデア商品を紹介するコーナーで扱いたいというオファーで、その番組名はスマステ(SmaSTATION!!)とのこと。
スマステは毎週見てたので、どんな風に紹介されるかすぐにイメージできた。
いつもは、10ぐらいの商品やお店などを紹介し、そのうちのいくつかをゲストが食べたり体感したりするコーナーはよく見てたので。
とっさに「是非とも出させてください!!」と言い切って、スマステで紹介されることがその場で決まった。

1個の商品を1分30秒のVTRで紹介するため、後日その撮影のためスタッフの方々が自社のショールームに来てくれた。
VTRでの紹介以外に、ピックアップされた商品は、実際に生放送のスタジオで扱われることを知っていたので、ロケが始まる前から、「これスタジオにもっていきましょーよ」と一番偉い人に大プッシュ。
その甲斐もあったのか、後日スタジオに持ってこれるかオファーがあり、喜んで!!と即答し、生放送のスタジオに行くことも決定した。

その時は、地上波で自分の商品が露出することへの宣伝効果しか考えてなかったけど、その時点では、生放送で商品が無事に動くのかというプレッシャーと戦うことになろうとは想像がまったくできてなかった。
さらには、それを操作するのが、SMAPの香取慎吾さんだということも当然気づいていなかった。

あっという間に放送当日。

生番組開始は23:00から。スタッフさんから言われたのが12:00集合。なんと11時間前。
事前になんでも手伝うので言ってください。リハから参加もしますよ、と言った手前断れず。部下数名に先に行ってもらい、動作確認等万全にしていた。
私は夕方に六本木のテレ朝に到着し、スタジオを覗くと大勢のスタッフさんがリハーサルしてる。香取さんとゲストさんの代役をスタッフさんがやり、何度も繰り返しリハーサルしてる。
いよいよ私達にも声がかかり、部下を含め7名でスタジオ入りしリハーサルを繰り返す。
ぶっ通しで4時間ぐらいリハーサルを繰り返してた。
正直、テレビの制作現場ってブラックだったり、緊張感張り詰めてるものだって思ってた。
ところが、スマステのスタッフ達は上下関係もそれほどなく、明るくチームワーク良く手際よく進んでいるように見えた。こんないい環境でスマステはできてるんだなーって少し感動。
そんなスタッフの方々との連携もうまくいき、テンション高く、もの凄く楽しい時間を過ごせた。

それにしてもなかなか香取さんと大下アナが来ない。
で結局来たのが本番15分前ほど。
大下アナと香取さんが登場。ゲストさんも加わり、スタジオでの最終確認が始まる。

その時点でもの凄く心配に思っていることがあり、それは何かというと、紹介してもらうプロダクトが本番中動かなくならないかという恐怖と、操作が難しいため、練習時間が必要ということ。

リハーサルを重ね、前者は平気だと思い始めたけど、香取さんとゲストの杏さんがうまく使いこなせれるかという不安が襲ってきた。本番まであと15分ないし。。。それじゃとても慣れてもらえるわけない。。。。

香取さんと杏さんに焦りながら操作方法について説明する。
今まで展示会等で1000回以上説明を繰り返してきているため、コンセプトを理解することに何十分か必要なこと、うまく操作できるまで何十分か必要なことも理解してる。
この短い時間にマスターするのは難しいと感じ、最低限の機能だけ教えようと話し始めた。


その数秒後、香取さんが突然

「なるほどー、これ面白いですね」と香取さんが言い始め、笑いながら巧みに操作し始める。私も部下も唖然。
ゲストさんはどう扱えばいいか右往左往してる。


大げさではなく、この短時間でこんなにうまく扱えた人は、過去に1人もいない。過去1000回以上同じ場面を経験してきたからそれはわかってる。

トップアイドルってこんなセンスが良くて頭がキレるの??

自分の中で衝撃が走った。

一発勝負の場面を、何度となく切り抜けてきた才能の片鱗を垣間見れた気がした。
当然かもだけど、本番1分間行われたお試しタイムも、香取さんは楽しそうに無事成功させ、スタッフや私達の拍手喝采を受け、CMへとつながっていった。

番組が終わり、私達は疲労と張り詰めた緊張感からかスタジオの片隅でぼーとしてた。
せめて香取さんと大下アナとゲストさんが退出されるのを確認しようとしてたら、なぜか香取さんだけがこちらにわざわざ近づいてきた。


「お疲れ様でした。ありがとうございました」深々と私たちに頭を下げ、私たちも慌てながらそれに応えた。


たかがスタッフもどきみたいな私達に、それも挨拶するのも難しいぐらい遠い位置にいたのにも関わらず、わざわざ近づいてきて挨拶してくる腰の低さ。
これが20数年トップアイドルでいられる姿勢なのかー。
一発勝負を簡単に成功させたセンスの良さ、頭の良さといい、トップアイドルのパワーを見せつけられた気がした。

決してアイドルは、かっこいい人や可愛い人が、それなりの歌を歌ったりそれなりの演技見せる人っていうわけじゃないんだっていうことを見せつけられた気がした。

それからは、自分のアイドルに対する見方は大きく変わったし、同時にアーティストに対するリスペクトも深まったとも感じてる。

上部だけじゃわからない、スキルや才能っていうものを少しでも感じられるようきにするようにもなった。そう感じさせてくれた体験でした。

本記事は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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