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MBA学長がオーガナイズするLuckyFM Green Festival(ラッキーフェス)の勝算

こんにちは、ヒロシDEATHです。

気が早いですが、すでに夏フェス完全復活と言っていいでしょう!!
フジロックにサマソニ、ロッキンにライジング、大作戦だってラッシュボ、モンバスも完全復活。
情報は毎日のように更新され、気持ちはすでに夏フェスモード。
ロッキンもすでにチケット完売。サマソニもフルキャパで行われるみたい。
1日5万人?凄すぎる。
これはもう、さっさと家から出て、各地のフェス会場に行くしかないでしょ!!
ただコロナで引きこもって弱まった体には、夏の太陽はかなり厳しいので、熱中症には十分気をつけていきましょー。

その中でも、特に気になるフェスがある。
今年から始動する新たなフェス。

そのフェスの名前は、「LuckyFM Green Festival’22」
略してラッキーフェス(ラキフェス)

イバラッキーのラッキーフェスらしい。
茨城の読み方は、「イバラギ」ではなく「イバラキ」
これ結構間違いがち。
イバラッキーから取った、ラッキーとのこと。
うん、これなら茨城=イバラキって浸透するかも。

何が気になるって、
①千葉に移転したロッキンの後釜フェスだから
茨城県とロッキンとの確執があったという間違った認識を持っている人がいること(ロッキン=正義、茨城県=悪、みたいな認識)、そのネガティブなイメージを払拭できるのか、実質日本一のフェスと比較される運命にあるフェスだということ。
(ちなみにLuckyFMは、2021年ロッキンの主催予定でした。)

②MBA学長がオーガナイズする異色なフェスだから
・大型フェスはほぼ全てが音楽関連企業や主催するのに、非音楽業界の方がオーガナイズするという異色なフェス(ちなみに堀さんは、MBAスクールであるグロービスの立ち上げを行い、現在は毎年1000名前後のMBA生を輩出する学校のトップ)

③メンツが気になるから
・初日は、ロッキングオンのフェスにはできないと宣言して、ひたちなかには来たこと無かったなかったSiMが出ること、最初で最後と宣言したブラフマンが出ること、米米クラブや杏里などレジェンドスターが出ること。BMSGを立ち上げたSKY-HI社長も出演。
2日目は、ガラッと変わってヒップホップ中心。まだ記憶に新しい波物語2021アーティストも出演という攻め攻めのブッキング。

正直いうと、私自身もこのフェスには懐疑的な気持ちがあった。
MBA学長らしく、勝算ありでこのエンタメビジネスに参入してきたのか?
それとも地元愛が暴走した結果なのか?(堀さんは茨城県出身、水戸ど真ん中プロジェクト、バスケのロボッツのオーナーなど地元でもすでに大活躍)

それを知るには本人の生の声を聞くべきと思ってた。運よくイベントが開かれることを知った。
ちょっと時間が経ってしまったけど、先週水曜日に行われたラッキーフェスの「実質のオーガナイザーである堀さん」と、フェスティバルジャンキーと呼ばれる「フェスティバルライフ編集長の津田さん」との対談に参加してみました。

まず最初に津田さんから、国内フェスの状況についてプレゼンがあった。

その後、堀さんよりラッキーフェスについての概要報告があった。(全てを記憶しているわけではないので、ポイントのみ記載)

・1/5に宣伝を始める。6ヶ月しか準備期間が無かった。
・ロッキンと徹底的に差別化をしていく。(音楽と食とアート)
・4つのテーマを設定(グリーン、クロスオーバー、ファミリー、安心安全)
・3ステージ制。15,000人〜20,000人キャパ?/日
・5年間は最低やる
・3年後には国内3大フェスに追いつく(10万人フェスの仲間入りする)
・当面外タレは呼ばない(日本を元気にしたい)
・インバウンドの流入を狙いたい
・貴賓席の設置(当面はクローズドで運用)
・初年度は投資。赤でもいい。アーティストにこだわる。ステージングもロッキンと同等にする。
・地元と密着。行政とも連携。各地で前夜祭も行っていく。などなど

堀さんのプレゼン後に、津田さんとトークを実施。
お互い質問しあうという形式で進んでいった。
堀さんからの最初の質問が、フェスのKSF(Key Success Factor)ってなんだと思いますか?だったのが少し面白かった。MBA学長らしいww

対談を全て聞いた上での私の感想は、多くのポジティブなものと僅かなネガティブなものだった。

(ポジティブ)
・きっと最初は勢いだったかもしれないけど、成功させるための活動を熱く繰り返して、今は勝算ありと確信しているようだった。自信とワクワクがが伝わってきた。
・ロッキンと比べられるのは覚悟。アーティストもステージもクオリティを落とさないという方針に強く共感。
・6ヶ月という期間は異常だと感じてる。それを突破しつつあることは驚異的。以前、ビバラの鹿野さんが話してくれた、ビバラ初年度は10ヶ月間で実施したらしい。実質ロッキンを立ち上げた人でさえ、10ヶ月は驚異的と言っていた。6ヶ月は超人的。
・最低5年間はやる、初年度は赤字でいい、アーティストとステージングに金は惜しまないという方針。初年度は投資期間ということで、5年間の実施は本気だって伝わってきた。
・貴賓席の設置という国内フェスでのタブーに挑戦。個人的には深く共感。その収入によって、アーティスト等へ投資ができる、一般席の価格を抑えられる可能性あり。ウルトラみたいに、海外だとVIP席をど真ん中に設置するらしい。これは見られる快感といつかあそこに行ってやるという高揚感の煽るためらしい。ただしこれは日本人には馴染まないので、クローズエリアにする工夫も行うらしい。だからレジェンドアーティストが多めなのかと納得。
・フェス会場外でのイベント実施。本気で地元も盛り上げようとしている証拠。ここは堀さんの強みでもある。これが実現したらロッキン以上に盛り上がるかも?県別魅力度ランキングの上昇につながるかも?
・カンファレンスも行うらしい。まさにSXSWみたい。やっと日本にもグローバルフェスの誕生?ワクワクしてくる。

(ネガティブ)
ネガティブな要素は皆無だと感じた。
でも心配なのが、これらが想定通りに進むのか?ということだけ。

対談が終わった後、登壇した津田さんと少し話させてもらった。
堀さんはビバラの鹿野さんと同じタイプの人だって例えてくれた。(全部を一人で推進していけるような馬力ある方らしい。)
それを聞いてますます、ロッキンを立ち上げた鹿野さんと同じくラッキーフェスが成功するんだろうなという予感が強まった。

冷静になって色々考えた結果、私は成功率80%と予想
堀さんの戦略と行動力には圧倒されるものの、フェス生物だっていうこと。特に初年度は全く読めない。初年度はある意味伝説になってるフェスも多い。
(フジロックやロッキンに嵐で大混乱。大作戦は中止。サマソニはJBの暴走、まー流石にこのパターンはないだろうけど。。。)
3年後には、3大フェスの仲間入りは間違いないと思ってるけど、初年度の成功確率はマイナス20%と予想した。

とにかく初年度は2日間とも参加して、その光景を目で見て体感したい。
実質今年の夏フェスのトップバッターを担うラッキーフェス。
このフェスの結果が、その後に続く他のフェスに影響することは間違いない。
責任はかなり重い(と勝手に思ってる。)
例えるなら、いきなり新人選手が、メジャー初打席で結果を求められるような場面。
ここは一発、先頭打者ホームランを決めてほしい。
そのホームラン、ひたちなかで目撃してきます。

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ヒロシDEATH
entertainment journalist