ライブ・フェス

ロッキン2022から感じる、日本もいよいよフェスの非ロック化が加速していくのか

こんにちは、ヒロシDEATHです。

みなさん、今年は夏フェス行きますか?

去年の今頃とは状況が一変し、夏フェスが一気に戻ってきて私自身とても嬉しい気分です。
私は今年5ヶ所ぐらいのフェスに参加予定です。
勢い余って、秋頃、海外フェスも行っちゃうかもです。(ただ円安が憎い。。。。)

フェスファンなら記憶に新しい、昨年のひたちなかの悲劇(茨城県医師会からの直前の意義申立てによるロッキンの中止)も記憶に新しい中、今年のロッキンは、その悲劇を吹き飛ばすような勢いを見せてます。
去年一昨年の借りを返そうとしているのか、物凄いメンツを揃えてきています。
私も1日間ですが参加させていただく予定です。
ちなみに自慢ではないですが、私は2000年からロッキン皆勤賞です。(毎年1日間以上の参加)
言いたいのは、私はロッキンの大ファンだということです。

ロッキンのオフィシャルHPに、「新時代のフェスを目指す」と謳われてます。
ここで言う新時代のフェスって??

私なりに勝手に解釈してみました。
一言で言うと、「国民的フェスを目指す」というものだと想像しました。
言い換えれば、「全ての国民が、素晴らしい音楽を生で体験できる空間」でしょうか。素晴らしいコンセプトだと思ってます。

2000年にスタートしたロックインジャパン。1997年のフジロック、1999年のライジングサンに並んで、国内フェスの先駆け。もはや老舗です。

スタート時点でこのフェスの実質的なオーガナイザーであった鹿野淳さん(現ビバラロックのオーガナイザー)に、オンラインサロンにて何度か質問させていただいたことがあります。
フェス立ち上げ時の苦労(特に開催場所の選定)も聞いていたため、今回の蘇我への引っ越しに対しては、とても複雑な気分じゃないかなーと想像しています。

ロッキンの集客の起爆剤となったのが、2回目に登場したMr.Children。
当時のオフィシャル掲示板(当時はSNSがまだ存在していなかった)には、賛否の書き込み物凄かった記憶があります。
このフェスは、ポップインジャパンなのか??って言う否定的な書き込みも目撃しました。(当時はロックフェス参加者には、ロックフェスには基本ロックバンドが出るべき、と思い込んでいる人が圧倒的に多かった。)

鹿野さんは初年度開催時点で既にミスチルのブッキングを決めていた、このフェスには彼らの力が必要であったと、言う言葉を聞いたことがあります。
途中外タレ召集の失敗(失敗というと鹿野さんに怒られてしまうかもだけど。。。)という紆余曲折があった結果、毎年規模を拡大し、国内クローズドフェスナンバー1の地位をガッチリと獲得し続けてきたのは言うまでもないです。

年間の動員数は国内グローバルフェスを含めてもダントツの一位。
私が考えるロッキンの一番の価値は、この「動員数日本一のフェス」だということだと思ってます。

これを守り続けるためには、
・快適なフェスでいなければいけない(アクセス、待ち時間やトイレの数などへのこだわりなど)
・誰にとっても安全なフェスでなければならない(モッシュダイブ禁止の厳格化など)
・多くの人が楽しめるフェスでなければならない(人気者がたくさん出る)
などが必要であり、そのための施策を徹底されてました。

既にロッキングオン社の収益の大半はフェス事業で成り立っているようです。(8割?9割?)
音楽雑誌があまり売れていない中、事業の柱として存在してます。
企業は常に成長し続けなければいけない存在と言われます。
もし今年10万人の動員だとしたら、来年は11万人、再来年は更に増やして、、、、。

2014年から3日間開催が4日間開催となり、2019年からは5日間開催になってます。
企業として成長を求められる以上、客単価(チケット代金など)か顧客数(動員数)か頻度(開催日数)を上げ続けなければなりません。
ここも勝手な想像ですが、チケット代金も開催日数も既に頭打ちになっていると考えると、動員数を増やす必要があると考えます。
ひたちなかで5日間開催でのキャパ数は限界があるため、更なる成長を求めるにはひたちなかの移転という選択が取られたのもごく自然なことだと感じます。
つまり脱ひたちなかという主な理由はこのことだと想像しています。
(蘇我への移転が、茨城県や医師会との確執だと思っている人がいるようですが、それはあまりにも幼稚な見方だと思います。そんなしょーもない意地で、ロッキングオンの会社生命を左右するような判断をするわけないと考えます。)

蘇我は1日のキャパ10万人は可能だと聞きます。ひたちなかでは公称7万人がキャパ上限ですので、1.4倍に相当すると思ってます。

そんな中、リアルサウンドにロッキン・ライフ中の人の投稿記事が上がってました。

音楽に少し詳しい人ならご存知かもですが、世界を代表するようなフェスのヘッドライナーは、数年前より非ロックバンドが務めることが当たり前な時代になってます。
コーチェラにおいては、ここ数年は、ロックバンドがヘッドライナーを務めるケースがかなり少なくなってきてます。(年によってはゼロということもありました。)

更に言えば、ロックフェスという表現は、諸外国の大規模フェスには既に存在しないです。
日本ではロックやロックフェスという言葉が浸透している、またポジティブな存在で居続けているのため、日本ではフェス=ロックフェスという認識が続いていると思ってます。

20年超の歴史があるロッキンにおいて、非ロックバンド(ロックであるかの定義はやや難しいので、明らかなジャンル違い又はバンド構成ではないものをここでは非ロックバンドと定義します。)がヘッドライナーを務めたケースはまだまだ少ないです。

最も大きなステージであるグラスステージで見てみると、2000年から2019年まで合計すると全66ステージ。
そのうち非ロックバンドと言えるのは、RIP SLYME3回、桑田佳祐2回、東京スカパラダイスオーケストラ2回、Cocco、YUKI、KREVA、Perfume、KICK THE CAN CREW、星野源2回の計14ステージ。
割合で言うと、約21%
うーん、調べてみると思ったより多いかもですww

ただこの割合がここ数年で逆転すると思ってます。ロック勢が20%ぐらいで、非ロック勢が80%などに。

理由は、邦楽リスナーが聴く音楽は非ロックが加速していくと思うから、また音楽の体験に課金するリスナーの層が広がっているから、でしょうか。

日本もやっとサブスク市場が伸びてきましたが、そこでのヒットチャートも非ロック勢が大半を占めています。ロックバンドの音楽は元々カウンターカルチャー的存在であり、聴く人ぞ聴くと言うイメージを持っていましたが、ロックといえども聴きやすい音楽が充実していたこと、かつバンド=悪、ではなく優等生的なイメージも備わることにより、日本においては現時点でもマジョリティー的存在で居続けてます。
ただ(やっと?)国内においてもその傾向が変わりつつあると感じてます。

数年前よりボカロをはじめとするインデペンデントアーティストなどの盛り上がりはあるものの、あくまでもそれらは音楽ライトユーザーが対象になっており、空き時間にさらっとその音楽を聴くという存在であったりして、課金対象とまではなっていなかった状況でした。
米津玄師やYOASOBIの登場により、それも変わりつつあると感じます。

ライブやフェスという体験に対しても、課金する層が莫大に増えてきていることを感じます。ドームでのライブを行うアーティスト、武道館を数分でソールドしてしまうアーティストなど、ライトユーザーの範囲を超えたユーザーを創出した、数々の成功事例が生まれています。

先に述べたよう、ロッキンは「国民的フェスを目指す」を目指していると思ってます。
また蘇我に移転した理由として、1日10万人動員するフェスを目指しているとも感じます。(2022年はコロナ対策もあり、フルキャパでは行わないようですが、2023年は10万人フェスを目指してくると想像してます。)

今年のメンツをみると、2023年への先行投資を感じます。毎日10万人の人が訪れるフェスを目指すための宣言にも感じます。

ロックバンドファンとして少し悲しいですが、リアルに10万人を集めるためには、ロックバンドだけで集客することはほぼ不可能だと考えます。
ロッキンというフェスの存在意義を考えると、非ロック化へ進んでいくことはごく自然な流れだとも感じます。

今後は良いスパイスとして、ロックバンドがロッキンを盛り上げてくれると思ってます。
ロッキンは変化しつつも、新時代のフェスへと向かっていくことでしょう。
そんなフェスを楽しめるのであれば、引き続き通いたいです。
今年のロッキンを現場でしっかり見届けて、その考えが正しいか改めて考えてみたいと思ってます。

本記事は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

【訂正文】2022.6.7
鹿野さんのオンラインサロンでロッキンについて話を聞いた際、蘇我はひたちなかより最大動員数は少ないはずという情報をいただきました。
私の仮説は間違っている可能性が高いです。まずはその点についてお伝えさせていただきました。


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ヒロシDEATH
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